高齢期の社会的ネットワークVoViTの目指すところ

社団法人シニア社会学会理事 森やす子

1.高齢期の社会的ネットワークの特徴 

 高齢期になると社会的ネットワークが減少。選択的にネットワークを減少させて、最終的には生命の維持に直接関わる関係のみを残すという説もある。

 

VoViTが目指すネットワーク
図1

2.VoViTの目指すところと

ICTによるコミュニケーションを利用して、ネットワークの維持を図る。→“孤立防止”につながる

ICTにより、地理的な隔たりや、即時の応答でなくてもコミュニケーションを維持できる。

高齢者のインターネット利用者のほとんどか利用しているのが、メール機能なのでメールによるコミュニケーションを基本とした。

しかし、65歳以上の高齢者ではインターネット利用率は30%程度、65~69歳の層は50%に近づいているが70歳以上では利用率は少ない。 ← はじめから利用していない、何らかの理由で利用を止めた

 

H142002)年末

H152003)年末

H162004)年末

H172005)年末

H182006)年末

H192007)年末

H202008)年末

H212009)年末

H222010)年末

H232011)年末

60歳以上

12.2

17.7

22.2

26.5

30.6

32.1

30.7

40.4

39.5

39.0

 60~64歳

25.9

34.0

43.2

47.1

48.2

57.3

57.0

65.3

62.9

65.4

 65歳以上

7.3

11.9

14.8

19.3

24.5

24.4

22.4

32.3

31.6

29.6

 65~69歳

13.7

19.1

23.5

33.7

36.3

34.5

32.5

52.8

48.2

48.0

 70~79歳

6.0

9.6

13.0

15.7

23.2

24.9

24.0

29.5

31.1

31.2

 80歳以上

0.7

6.1

5.6

5.5

11.5

12.3

8.8

14.8

15.7

10.2

VoVITでは、使わない理由のうちいくつかを排除した。

 

3. サポーターの役割

サポーターは、インフォーマルな資源として利用者の社会的ネットワークの中に位置づく。

 利用者の身体状況や社会的ネットワークの状況に応じて、その役割は異なり、コミュニケーションの方法や内容も異なる。

①のパターンの場合

 地域包括支援センターや介護事業者、訪問医療事業者が関わっている場合。

 ・・・三鷹でのWAM事業で新たに関わり方が見えてくる

 

②のパターンの場合

 サポーターは、利用者ネットワークの維持と自身があらたな資源(何かのときに役に立つ・話し相手・気にかけてくれている人)となるようなかかわり方をする。

「テレビ電話」:あらかじめかける時間帯を決めておき、世間話程度の話をする。

「連絡先の登録」:その方が連絡したい相手を伺い、登録する

 ・・・江戸川での事例が参考になる

「今日の予定」

頻度:1日1回

内容:地域情報の提供

 例)地域の放射線量を知らせる

   地域の安全情報をすぐに伝達 「今日21日午前10時頃、国民健康保険の加入者宅へ区の職員を装った男性から「還付金があるので折り返し電話のうえ、ATMに行って操作してほしい」という電話があり、実際に手続きをして振り込め詐欺被害にあわれるという事件が発生いたしました。そのほかにも、複数の加入者から不審電話に関する問い合わせが寄せられています。(警察通報済) 区の職員が区民のみなさんにATMを操作する手続きをお願いすることは絶対にありません。 不審な電話がありましたら、すぐに電話を切り、区役所医療保険課、または警察署にご連絡ください。」